『カフェ開業専門サポート CafeSK-カフェサク-代表』瀧澤陽介さんにインタビュー

大人のチャレンジ探究

経営コンサルタントをしている方はたくさんいますが、カフェ専門のコンサルタントをしている瀧澤陽介さんを紹介します。

瀧澤陽介さんの紹介

CafeSK Facebookページより

瀧澤さんはカフェを始める人をサポートする『Cafe SK(カフェサク)』の代表をしています。
これからカフェを開店する人のために、

・開業時の潰さないための事業計画書作成や融資申請手続き
・低単価・低客数のカフェのための『満席になった後のビジネスモデル』作成
・販売促進サポート
・立地選定・物件取得
・メニュー開発
・忙しい中でもオーナー自身が運用できるWEBマーケティングサポート

などの支援をしています。

瀧澤さんは、イタリア料理のレストランやラーメン店で10年以上働いていた経験があります。

『美味しくて行列しているラーメン店』と『美味しくて売れないラーメン店』で働いた経験から 『美味しいのに売れないのはなんでだろう』 と疑問にもち、調べ始めました。

その時に、お客さんの数がすくないのに潰れないカフェの経営に興味を持ち、実際に働いたり、勉強をしてカフェの経営の専門家になっていきました。そして、1日のお客さんの数は50人のままで売り上げを伸ばすコンサルティングを売りにしています。

Cafe SK
ホームページ:http://bm-emotivation.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/komikado.youdai/

瀧澤陽介さんにインタビュー

加藤路瑛
起業してからの一番の失敗は何ですか?
瀧澤さん
今思えばですけど、起業したタイミングが見切り発車だったかなとは思います。

起業する直前まで、カフェで週5で働いていて、休みの日にコンサルの仕事を副業としてやっていました。体調を崩したこともあり、その時に3人のクライアントさんがいるから、起業しても大丈夫かなと思ったのです。

でも、仕事というのは信頼と実績が大切なのですが、この3人のクライアントさんに対して、僕の準備不足もあって、次の紹介に繋がるような実績を作れなかったのです。そのあと、クライアントさんができるまでが大変でした。

結果が出せない、信頼されないとどうなるかというと、クライアントさんから連絡が来なくなるのですね。それは本当に辛かったですね。

加藤路瑛
その失敗からどうやって復活したのですか?
瀧澤さん
僕自身、勉強が足りないと思ったので、プレゼンの仕方や ビジネスモデルのやSEO(インターネットで検索されやすいホームページの作り方)など仕事をする上で必要なことをお金をかけてプロから学びました。

その中で自分のコンサルタントの方針などが固まっていきました。

瀧澤さん
僕の仕事は、カフェ開業で売れない理由を潰していくことをやっています。多くのコンサルは「売れる理由」や「選ばれる理由」に注目してますが、その道が穴だらけだったら、お客さんがこけてしまうんです。僕は、道の穴を埋めてお客さんが転ばないように、失敗しないようにするのが役目だと思っています。

カフェを開業する人は成功するって未来を見ている人なので、僕は、過去を見て、先人たちの失敗を学び、カフェ開業で失敗しない方法を教えています。

瀧澤さん
復活ストーリーという意味では、僕の場合はとても地味なのですが、ゴールから逆算して行動をしました。僕の場合は、カフェを開業したい人に出会いたいのですが、100人に会ってその中にカフェ開業に興味ふがある人がどれくらいいて、その 中から、話を聞いてくれる人の割合、仕事を依頼してくれる人の割合を考えました。

今月、3件のお客様が欲しいと思ったら、何人の人に会う必要があるかわかりますよね。それをコツコツやっていったのが、僕の復活ストーリーです。

加藤路瑛
では、仕事をしていて嬉しい時とはどんな時ですか?
瀧澤さん
やはり、お客さんのお店が続いているってことですね。

僕は、長く付き合いたい人、僕自身がずっと通ってみたいお店の方だけをお客さんにしています。わがままみたいに聞こえるかもしれませんが。だから、僕が好きでずっと付き合いたいと思っている人が幸せそうにしていて、そのお店の空間に自分もいれることが幸せだなと感じます。

加藤路瑛
起業の面白さとは何ですか?
瀧澤さん
よく「1人で会社をやって稼げるってすごいですね」って言われるのですが、オレからしてみたら、たくさんの人が集まって同じゴールに向かって、様々な制約がありつつ仕事をしている人の方がすごいと思うんですよ。
瀧澤さん
結局、向いているか向いていないかなんですよ。フリーでやっているほうが向いている人もいるし、雇われていた方が力を発揮できる人もいる。

じゃあ、起業して面白いって思えるのは、向いている人だけに言えることなんですよね。雇われている人は、起業は自由でいいなと思うかもしれませんが、起業は、目に見えない絶対零度の日本刀を常に後ろから突きつけられているような感覚はあるんです。それも楽しめる人が起業に向いているってだけなんですよね。

だから、起業の面白さって聞かれると、あると言えばあるのだけど、自分にとっては起業の選択肢しかなかったし、ビジネスとして冷静に見ているほところはあるんですよね。でも、やっぱり、起業は面白いですよ。

加藤路瑛
子どもの頃の夢は?
瀧澤さん
夢ね・・・夢って持ってなかったなぁ。長い暇つぶしみたいな感じだったかも。陸上部だったから速くなりたいっていうのはあったけど、タスクであって夢ではなかったですね。
加藤路瑛
これから起業したい小中高生にメッセージをお願いします。
瀧澤さん
子ども時代の友達って、大人になっても付きあっているかというと、そんなに長く付き合える人っていないんですよね。ですから、今いる友達を心から信じてみて欲しいと思います。信頼する友達を一人つくってみる。裏切られても文句を言わない。それは自分の見る目がなかったからか、自分と合わない人だっただけ。

そこを勘違いすると、起業してお金をいただくときに勘違いをしてしまう人がいると思うのです。信頼が大事。起業の勉強などよりも、人との付き合いや信頼を学んで欲しいと思います。

さいごに

瀧澤さんは、以前、インタビューさせていただいた林原琢磨さん(記事はこちら)の紹介でお会いすることができました。

大人へのインタビューは3人目でした。これまでの失敗を活かそうと思いすぎてとても緊張したインタビューになってしまいました。丁寧にインタビューに答えてくださりありがとうございました。