今回は複数の事業を展開している、林原 琢磨さんのインタビュー記事です。
林原琢磨さんの紹介
林原 琢磨さんは個人事業主として、立地コンサルタント、エレメンツコード、シェアハウスのオーナーという複数の事業を展開しています。
立地コンサルタントとしての林原琢磨さん
『お店の立地と売上予測』を専門に、出店開業や店舗展開をする方へのコンサルティングをします。コンサルティング会社ソルブにて、店舗立地の調査・売上予測・出店戦略立案の業務に6年働き、2014年に独立して、現在は個人事業主として、独立開業や販促・不振店の立て直し等の相談を受けています。
年間、500件以上を調査し、そのデータ分析やレポート作成をおこなっています。
林原琢磨の繁盛立地研究所
https://hanjo-rich.com/
エレメンツコード開発者の林原琢磨さん
「エレメンツコード」とは、林原さんが開発したオリジナル診断ツールで、エネルギーを「風・水・地・火」の4属性に分けて、自分がどんなエネルギーをどれくらい持っているかを診断するものです。
その4属性の診断を、
- 潜在的に自分が持ってる性質(潜在レイヤー)
- 他人から見られている性質(表出レイヤー)
- 本当はこうなりたいという理想の性質(志向レイヤー)
の3つのレイヤーについて分析し、グラフや数値データにて表示します。重要なのは、その3つのレイヤーの「ズレ」から、今感じている息苦しさや、自分を生きるためにどんなところにフォーカスすればいいなどを知ることができることです。
エレメンツコード
https://elementscode.jp/
たくまりここはうす
たくまりここはうすは、東京の高円寺にあるシェアハウスです。いつか自分の家族を作るための練習をする場所として、林原さんがオーナーとして、一緒に住んでいます。
- 人の心を見える化するツール「エレメンツコード」開発者
- あらゆるお店の出店『立地』の専門データサイエンティスト
- シェアハウス「たくまりここはうす」運営者
林原琢磨さんにインタビュー
立地コンサルタントについて
実は、今、立地専門のコンサルタントを名乗っているのは日本で2人だけなんです。それが父と僕です。立地コンサルタントのパイオニアの父の会社に入って、仕事が半端なく面白かったです。
そもそも個人で開業する人は、立地判定を練習することができません。例えば、ラーメン店をやるならラーメンを何度も作って練習しますよね?一回も練習しないでラーメン店を作る人はいませんよね?でも、物件の立地を選ぶ練習はできません。1回出店してハズレでも、簡単に移転することはできませんからね(笑)どこに出店したらどれくらいの売り上げが立つのか、何度も練習することはできないんです。ですから、しっかり立地を分析するスキルというのは、なかなか身につかないんです。
それに、チェーン企業やコンサルタントであっても、立地の分析をしようとしても、どういうふうに調査して、どんなデータをどういうふうに分析して、それがどう売上げに関係しているのかを解き明かすことは、とても難しいのです。だから、他の人が僕の真似をしようと思っても、なかなか難しいのです。僕と父は、誰よりも、どういう立地ならどれくらいの売り上げになるのかをたくさん調査して実績があるので、それが強みです。
事業計画のようなものをしっかり作らないで起業して、お客さんもなくて、一時期は年収60万円って年がありました。月5万って感じです。学生の頃、バイトで月40万稼いだこともありましたから、5万円って相当やばいです。そして、僕の仕事って、いつ依頼がくるか分からないから、バイトもできないのです。
父と向き合うのは抵抗はありましたが、自分の父に対する気持ちに向き合って、そして親父とも向き合いました。別々にやっていくのではなくて、同じ業態で頑張っている仲間じゃないかって思うようになりました。父にしても、僕がいなくなったことで打撃はあったのです。メルマガとか細かいことができる人がいなくなりました。僕は、父と離れて父というブランド力を失いました。お互いの足りないところを補い合うようになってからうまく行くようになりましたね。
だから、「林原さんのおかげで売れました!」「林原さんに頼んでよかった」って言ってもらえたら本当に嬉しいですし、安心できます。
エレメンツコードについて
エレメンツコードは4つの属性があって、それぞれ特徴が違います。その特徴が分かっていたら、人とも付き合いやすくなります。
今、この世の中って、魚に陸にあがれと言って陸上に連れてきて、「お前、息もできないのか。ダメなやつだな」って言っているようなものだと思います。その人がダメなんじゃなく、生きている場所が間違えているだけ。人間ばっかりの中に魚がいたら、変だと思ってしまうけど、人間同士も、人間と魚くらい違うってことです。優劣じゃないんです。生き物としての生態の違い、心の生態の違いなのです。
僕はね、自分のこと、ゴジラだと思っていました。たまたま人間の世界にきてしまったから、攻撃されてしまう。ただ歩いたら家を踏み潰しているだけでゴジラが悪いわけじゃない。逆に、前に、ゴジラみたいな生き物だけが暮らす島みたいな話の映画があって、そこではゴジラは仲良く暮らしていました。つまり、生きる場所を間違えたら辛くなるから、生きやすい場所見つけたいよね、っていうのがエレメンツコードなんです。
心が目に見えたらいいのに!というのが、エレメンツコードを作ろうと思ったきかっけです。
一つは、個人のその人がどうやったら生きやすくなるかの人材育成。2つ目は、個人で使うだけでなく、グループで使うこともあります。特に、カップルかな。どんな属性の人が自分にあっているか分かります。それから、3つ目は企業の人材育成。どの人とどの人が組めば仕事が効率よくなるか、どの人にどんな仕事をお願いすればいいかを診断できます。
シェアハウスについて
その頃、すでに妻と一緒にそのシェアハウスに住んでいたのですが・・・・実は妻も、僕と時期はかぶっていないんですが、僕と付き合う前にその同じシェアハウスに住んでいたことがあったので、2人にとってすごく大切な思い出の場所だったんですね。ですので、そんな大切な場所がなくなってしまうのは残念だから、なんとか残したいと思い、それならばと事業を引き継ぐ決心をしました。
基本的にルールもありません。ゴミ当番とか掃除当番もありません。やりたい人がやればいい。そう言うと、「私ばっかりやってるじゃない」って言いたくなるときもあると思うのだけど、そう思うなら、そう言えばいいのです。別に頼んだわけじゃない。ただ、やってもらわなきゃ困るよね?だから話し合うことができます。そういう所に住むとどうなるかというと、自分に正直に向き合わなきゃいけなくなります。何がやりたいのか、何ができるのか考えなければならない。シェアハウスで全て学びましたね。
昔から長屋みたいに、みんなで暮らす文化があったのに、「個」で暮らすようになったのは、ここ最近ですよね。生物として人間はコミュニティで暮らすのがいいと思っています。
個人のことについて
中学は陸上部、高校は軽音部に入りました。
小さい頃はヒーローものに憧れていましたね。漫画とか見て、いつか本当に超能力って使えるんじゃないかって。人の心を見えるって、超能力みたいに思うけど、心が見える、それがエレメンツコードに繋がっています。
まずは、ネガティブな部分についてお話しますと・・・・「起業する」ってことは、「大人のフィールドに入っていく」ってことです。最初のうちは、大人たちは「子どもが頑張っているから」と応援をしてくれることもあると思いますが、「子どもであること」が有利に働く時期って、実はそんなに長くないと思います。ビジネスやっていくからには、厳しい場面も沢山ありますが、そうした時期に、大人たちに助けられすぎても成長できませんし、かといって自力でやろうしても、大人たちに敵わないこともあります。ですから、「なぜ、今、起業しなけばならないのか」をしっかり考えて欲しいと思います。
起業、最高に面白いです!
自分の手で自分の夢を叶えていく、自分のやりたいことを実現していく、それはもう素晴らしい歓びですよ!僕はもう、今さら前のようにサラリーマンには戻れません(笑)。
さっきお話したみたいに、厳しい時期はあったけれども、その苦しさすら、今にして思えばすごく良い経験になったと思います。起業するということは、自分で自分の人生を、自分の生きたいように生きることと同じです。こんな面白いことはないです。ですから、起業するなら、失敗を恐れず、思いっきり楽しんでほしいです。
まとめ
林原さんのインタビューには、NHKの取材があって、カメラマンやレポーターも付いてきていました。はじめて会う人で、僕自身インタビューに慣れていないのに、テレビ局のカメラがあって、とても緊張してしまいました。
でも、林原さんのお話は、面白くて、どんどん緊張がなくなってきました。
NHKの放送では、林原さんもたくさん映っていました。ご協力ありがとうございます。
小中高生のみなさんは、ぜひ、林原さんのやっているエレメンツコードをやってみてください。自分のことがわかると楽になれます。
取材協力:わなびあんず